スニーカータイプのダンス靴。ダンスウェアで有名なCapezio[capeziostore.com]の登録商標(Dansneaker)です。ボール部分とヒール部分が独立していて、それぞれに厚いクッションがついていて、それをつなぐアーチ部分がやわらかく、足首部分もクッションで覆われます。
いろんなタイプがありますが、私が持っているのがこれ。
数年使っているのでボロボロになっているんですがご了承ください。
と、思ったら買ったときの写真が出てきました。
箱はこんな感じでした。
ダンスをやっている方はわかると思いますが、靴底と床との相性というのは確実にあって、適度な摩擦が必要なのですよ。摩擦が小さ過ぎれば滑りますし、大き過ぎればつまずきます。たとえばワックスのかかった床の場合だと、(ダンスの種類にもよりますが)ふつうの革靴では滑りすぎ、ふつうのスニーカーでは摩擦がありすぎる。だからこそ、ダンス専用シューズが必要になるわけです。
でも、普段の練習で、ステージで履くのと同じようなシューズを履いていると、重すぎたり、華奢すぎたり、クッションが薄すぎたりして、長時間の練習に耐えられない、というようなことがあるわけです。
そこで「ダンスニーカー」の登場ですよ。十分なサポートとクッション、それと適度な摩擦という条件を兼ね備えた練習用シューズなわけです。もちろんこれを履いてステージに立ったって別に全然かまわないですけれど。
個人的には、アイリッシュダンスの練習にこれを使うようになって、それ以前の専用の靴(ジャズシューズに硬いヒールがついてると思ってください)で悩んでいた足首の痛みがなくなりました。もう手放せないです。
カペチオのサイトを見ると、「Tap Sneaker」[capeziostore.com]という、ダンスニーカーとTaps(タップチップとも言う)を組み合わせた製品もあったりします。ちなみに、アイリッシュの世界でもダンスニーカー的な製品があって、それがこれ。
つま先とかかとに硬い樹脂がくっついているという。
さて、日本語リエゾンとしての評価です。「ダンス + ニーカー」はあり得ないし、「ダン + スニーカー」はウルトラセブンマニアでもなければ誤聴しないでしょう。「ダンス」も「スニーカー」も日本語として十分浸透していますし、優れた日本語リエゾンといえるでしょう。
一方、ダンスリーカー[capeziostore.com](Danceleeker=Dance + Sleek:なめらか)という商品もあります。見た目はちょっとゴツいバレエシューズ。ダンスニーカーに近い快適さとクッションを持ちながら、ポイント(つま先をピンと伸ばす)をきれいに見せたい、というようなニーズに応えたものかと思います。とはいえ、Sleekという言葉は日本語になっていないと思うので、日本語リエゾンとしては不採用とします。
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