リエゾン価値を数値化できないものだろうか


このサイトで扱っているリエゾンネーミングというものは、Aという言葉とBという言葉を、Aの末尾とBの頭部を重ねることで1語にして、その名前が指し示すものを1語で表現してしまおうという行為です。元の言葉のイメージは残しつつも、文字数も音も変わるので、簡単にオリジナルのネーミングが出来るという非常に便利な造語法なわけです。

ふたつ以上の要素がひとつのことを表すということについては、たとえば先日紹介した横井惠子著『ネーミング発想法』にもいろんな例が紹介されていますし、D.A.アーカーの『ブランド優位の戦略』[amazon.co.jp]ではブランド拡張の手法として、GEを例に数ページにわたって説明されています。

もうちょっと言葉の根元的なところに注目しているもので言うと、東海大学出版会で出している『命名の言語学』[amazon.co.jp]に収録されている森岡健二「名の体型と構造」では「春」「風」のように、これ以上さかのぼりようがない一次語と、一次語を組み合わせて作られた二次語、そして二次語を構成する各語が漢語系か和語系か、もしくは外来語かなどによってどれだけ記憶に残りやすいかという議論をしています。

どう説明したらいいのかよくわかりませんが、ある言葉の属性というものを数値化して(どういうパラメータを使ったものか)、その中で、ある1語を選択すると、そこから派生するリエゾンネーミングを勝手に作ってくれて、なおかつその新語の「記憶への残りやすさ」を判定してくれるようなプログラムは作れないものか。

リエゾンに限らなければもしかしてもうあるのかな。だとしたら、それに「意図しない区切り方をされることによるマイナス」を考慮するためのプログラムを追加したりすればいいんですよね。

どうにかならんもんでしょうか。

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