これはネーミングを考えるときにぜひ読んでいただきたい本です。ネーミングのネタ元としての辞典とか、各国語のポジティブな言葉のリストみたいな本はよく見かけますが、この本はネーミングのノウハウ自体を体系化して一冊の本にまとめてあります。
コンセプト作りから、発想法の実例、さらにはその名前を商用にする場合の法的なハウツーなど、読んですぐ役に立つ内容です。
で、われわれが追求している「日本語リエゾン」のことを横井さんは「接合(joint)方式」のひとつとして位置づけ、4ページにわたって解説しています。
- もとの単語があまり変更されずに残っているため、意味を連想しやすい
- 元の単語がすでに商標登録されている場合に、近い響きで別の言葉を生み出せる
- 電子辞書などを活用することで多くの案を検討できる
- 出来た新語がネガティブに響かないかどうかチェックが必要
といった特徴があげられています。そして例としてあげられているのがNECの「BIGLOBE」。この名前に関しては別項に書きましたが、このサイト的にはそんなにうまいリエゾンではないんですよね。
- ダジャレほどベタすぎず、かといって凝りすぎずに作れる
- どこかユーモアを感じる
といった要素も大事だと思うわけです。
こんなネタもどうぞ:
- ダジャレとリエゾンをいっしょにするな
- チョコメッコ [チョコ + コメッコ]
- ひっぱりンクル [ひっぱり + リンクル]
- ラムダッシュ [ラムダ + ダッシュ]
- 日刊工業新聞 第17回読者が選ぶネーミング大賞