リエゾンボックスとは


日本語リエゾンとは何か

このサイトは、日本語におけるリエゾン表現を保存・普及させることを目的としています。

1995年ころに流行した「バカップル」などというフレーズは代表的な日本語リエゾン現象です。「バカ」と「カップル」という2語が続いて発音される時、1語目の最後の「カ」と2語目の最初の「カ」が同じ発音であるため「バカカップル」ではなく「バカップル」と縮めて発音されます。

いろんな言語で、「発音が面倒な時には可能な限り省略するの法則」というのがあって、「it is」が「it’s」になったり、「プッタクハムニダ」が「プッタカムニダ」になったりしますが、日本語でもこのように音を省略する現象が存在するわけです。

ふと見回すと、身の回りにはそんな表現だらけ。おやつには「こんがりっち製法」のプリッツをかじりながら「アロマックス」缶コーヒーを飲み、食後には規則正しく「ソニッケア」で歯を磨く。あややの図書カード欲しさに焼きそばUFOを3個一気に食べれば「ごちソース」中毒になり、荒れた食生活に体調を崩したら「熱さまシート」をおデコに貼って寝込む、と。

これほど身近な存在でありながら、あまり注目されない日本語リエゾンに光を当てることで、正しい日本語リエゾンの理解と普及に貢献し、昨今の「日本語ブーム」に便乗していこうというのがこのサイトの趣旨です。

・・・と、まあ、このへんまで読めばおわかりの通り、この「日本語リエゾン」というカテゴリ分けは、わたくし(サイト管理人moriy)ひとりが提唱しているもので、何ら学術的な裏付けはありません(^_^;)。純粋なシャレサイトです。

えー、真面目に音声研究のために検索して来てしまった人のために補足です。「リエゾン」っていうのは細かい分類で言うと、「our」のrのようにふだんは明確に発音されない子音が、あとに何か別の母音が来ることで音が「復活」する(our uncle:アワ「ラ」ンクゥ)ことを言うんですよね、たしか。 いっぽう、このサイトで扱うのは「短縮」「省略」などと言うべきものなので、厳密な「リエゾン」ではないです(その意味では日本語にリエゾンってほとんどないはず)。わたしも詳しくはないので、あとは音声学の参考書でも読んでください。

日本語リエゾン表現大募集

リエゾンボックスではその名の通り、日本語のリエゾン表現を集めて、どんどん詰め込んでいきます。以下の条件に合う商品名・店名・題名・流行語などを見つけたら投稿ページから送ってください。

  1. 2つ以上の単語を結びつけ、重なる音を省略していること。
  2. 一般に公開されている言葉であること。「こんな言い方を思いついた」という提案はとりあえず後回しにさせてください。
  3. どことなくユーモアのあるネーミングが望ましいです。

てなわけで、とりあえず身の回りの本とか雑誌とか、店の看板とかで捜してみてください。シャレのわかるみなさんの投稿お待ちしてます!